2010年 冬号

始まりはぶなの森です秋の川 

      のばら

 

素晴らしい川の始まり

やはりモリガールの俳句は

違いますね

そろりそろり秋の空気に触るるなり

     季湖

 

大切なものに触れるように風に触れてみる

風に吹かれるでなく、触れるです 

いつも使う言葉だけど、使い方が

新鮮ですよね

燈火親し玉子を掠ふお姫さま

     えつこ

 

なんだか楽しい俳句です

そこで私の絵も遊びました

どんなお話を作者は読んでいるのでしょう

バスタブの泡がぶくぶく遠花火

     佳栄

 

バスタブに入っているのは美女ですよ

仕事も恋も充実!でもちょっぴりツカレタナ

本当はもっと綺麗な花火を描くつもりでした

 

開け開け心を開け吾亦紅

     みのり

 

これはもう引きこもりの吾に

呪文をかけているのです

だいじょうぶだよ、

ヒラケ~ゴマ

はるかなる雲をつかみてとんぼ飛ぶ

     果歩

 

ジャンボトンボです

イエイエ、トンボは夢見ているのです

あの雲をつかみたいと

秋の夜ゆさりゆさりと狐の尾

     あきこ

 

こんな狐のしっぽに触れてみたい

触れたら夢の世界に行けるだろうか

そこで、なつかしい人に逢いたいな

汁椀はわたくし好み赤のまま

     響子

 

いつも言ってそうですが

響子さんの俳句は美味しい!

このお椀に入っている具は何?

お汁は、もちろんカツオと昆布でとった

一番だし

私も食べたい

セイタカアワダチソウ友を見失ふ

     水音

 

ちょっと悲しい

セイタカアワダチソウの中に

もぐりこんだら、きっと帰ってこれない

ハミングの声がわたしに似て芙蓉

     風里

 

これは決して芙蓉がハミングしているのではないのです

でも芙蓉がちょっとハスキーボイスでハミングしているような気分になります

芙蓉は力を込めて描いたのだが・・・・・

 

仲秋や叩けばみんなパーカッション

     ほずみ

 

そう音楽の始まりはこれ

なんでも楽器になりますよね

でも仲秋で、静かに綺麗な音が聞こえる

同じ見本を見て描いたクリスマスツリー

こんなにもイメージが変わります

それもまた楽しいですね